ステラマギカ 学校の噂-小さく邪(よこしま)な心-

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↑このSSからさらに数日後。2学期に入ってからしばらくしてからの話。

2学期に入ってしばらくして美枝子の学校ではある噂が流れていた。
忘れ物やなくしたものが知らぬまに机の上に置いてあったり、生徒同士の喧嘩中にいきなり生徒が仲良くなったり、男女生徒同士の言い争いが突然ピタリと止まったり・・・といったように不可解な現象が相次いでいたのである。

そして、学校にあるうわさが流れた。
それは「噂の魔法少女のステラマギカの正体がこの学校の生徒か先生であり、その人が学校内でのトラブルを未然に防いでいるのでは?」ということであった。

ある日の放課後、美枝子は優二を学校の目立たない校舎裏に呼んだ。

美枝子「・・・ねぇ、優二くん・・・」
優二「どうしたの?」
美枝子「実は、優二くんが男子の生徒達に『お前には美枝子がいるのに、夜中に噂の魔法少女と手をつないでお前は一体なにやってんだよ?』っていろいろと言われてたのを見ちゃったんだよね」
優二「うわぁ、かっこ悪いところみられちゃったなぁ・・・あいつら、僕が女の子が見そうなアニメを見てて恥ずかしくないのかって前からいろいろ言ってるから仕方ないんだよ。いちいち気にしてたらきりないしさ」
美枝子「で、でも変身した私と優二くんが一緒にいるのがみられちゃったんだよね?だ、大丈夫かな?これから」
優二「僕のことは気にしなくていいって。だって美枝子ちゃんはいつもみんなのことを助けてるんだし、別に美枝子ちゃんが責任を感じることないよ」
美枝子「う、うん。わかった」

次の日、優二は学校で女子トイレから急いで出てきた美枝子とぶつかってしまった。
優二「あいててて・・・大丈夫、美枝子ちゃん?」
美枝子「うん、私は大丈夫。あ、急いで教室に戻らないと、それじゃ後でね」

まるで逃げるように急いで教室に戻る美枝子。ふと優二は床に何かが落ちてることに気がつく。

優二「な、なんだこれ・・・金髪だ。あれ?ちょっと待て、この髪ってまさか、美枝子ちゃんは・・・!?
優二はハッと気が付く。美枝子はこの学校で変身をして学校のトラブルを自分の魔法で解決しているのではと。そしてその考えは現実のものとなった。

次の日、美枝子は一人でトイレの女子便所に入りトイレのカギを閉める。
美枝子「ある程度、自分の力でできるなら・・・怖がっちゃだめだよね。うん。」
そして美枝子は目をつむり胸に手を当て静かにつぶやく。

美枝子「...Stella Proton (ステラ プロトン)」
すると髪の色が左半分ステラマギカと同じような金髪になり目は左目だけ翠色に変化した。そして美枝子は人間世界には存在しない魔法陣を白い紙にシャープペンシルで描きながら異世界語の異言(呪文)を小さくつぶやく
美枝子「ふぅ・・・終わった。元に戻ろう。」
変身前の呪文を再びつぶやき美枝子は元の姿に戻る。
そしてトイレのカギを開けトイレから出ようとしたその時である。

女生徒「あ、ごめんなさい!トイレが開かなかったか待っててたんだけど・・・えっ!?」
美枝子「ああすみません・・・失礼します」
急いでその場から去る美枝子。
だが美枝子は気が付かなかった。髪の毛の色が元に戻ったのはトイレのドアを開いてその女生徒がちょうど美枝子の姿を見たときだったのである。つまり美枝子は他の生徒に自分の髪と目が半分金髪翠色になっているすがたを見られてしまったのである。金髪から元に戻るまでのタイミングは毎回一定ではない事が完全にあだとなってしまった。

そして、この女生徒が後にステラマギカという存在に大きく関わる事になる事は誰にも予想がつかなかったのである。

コメント

  1. うーん、自分としてはちょっと印象違ってたなあ。
    魔法陣は紙に書くのでなく、
    「指で直接空気に描くとその筆跡が光として刻まれる。
    魔法陣が完成して呪文で祈りを込めて、
    魔法陣を改めて指でタップすると、
    光でできた魔法陣がはぜて、魔法が発動する」
    って感じを想像してたので。

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    1. ご指摘を受け、文章の1部を変えてみたver2を投稿してみました。
      https://heltmagna.blogspot.jp/2017/10/ver2.html

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